日記第2回
初めての一人撃ち編

2.初めての一人撃ち

初撃ちをクリアした初心者の次の難関は、一人で撃ちに行くことではないでしょうか?初撃ちは付添いがいますので何かと安心ですが、一人では妙に心細いものです。

2-1.まずは射撃場見学

初撃ちから1週間後、今度は筑波射撃場で練習会です。練習会は10時頃から夕方4時頃までなのですが、今日は所用で早めに引き上げる予定です。このため早めに射撃場に行って、練習会前の時間で一人で練習です。射撃場に着いたのは8:50頃。まずは車を駐車場に入れて、射撃場内を見て廻ります。筑波射撃場は入り口の右側に駐車場、左側に受付と食堂があります。駐車場の奥(上)がトラップ射面で、食堂の先にあるのがスキート射面です。詳しくは、このサイトの射撃場案内を見てくださいね。駐車場は砂利ですが、スキート射面は綺麗です(どこと比べてなんて聞かないように)。屋根付き・扉付きの射手控室(かな?)もありますし、この日は寒くてストーブが焚かれていました(夏はどうなるのか不明)。ちなみにスキート射面は、その真後ろまで車で乗り入れが可能です(空いていれば)。

2-2.次は受付

一通り射撃場内を見て廻った後、受付に行きました。受付は一番入り口よりの小さな建物です。受付で小さな申込用紙に許可証番号や名前・住所を記入して、スコアシート(射表とも言うらしい)を貰います。受付を済ませたら、射面へと移ります。車から荷物を出して射手控えへ。まだ、プーラーさんが来ていないのでノンビリと銃を組み立てたりベストを着たりしていると、もう一人お客様が来ました。出来れば拾い撃ち(特定の射台のみでの射撃練習)をしたかったので、プーラーさんに射表をすぐには出さず様子を見ることにしました。

2-3.コミュニケーション

一緒になった初老の方に挨拶をして、初心者だということを伝えます。これは私が勝手に思い込んでいるのですが、射撃場では初心者は初心者と正直に言ったほうが良いと思います。そうすることによって廻りの人が気を使ってくれますし、安全上の注意もしてくれます。但し、教え魔に捕まるという副作用もありますので、この点にはお気を付けください。(-_-;)
初老の方が、一緒に撃ちますか?、と聞いてくださったのですが、その気遣いに御礼を言いながらも拾い撃ちしたい旨を伝えると、空いているの快く了解してくれました。まず、初老の方がお一人でラウンドされて、その後が私の順番です。

2-4.拾い撃ち敢行

プーラーさんにスコアシート(射表)を提出し、7番射台と1番射台で拾い撃ちしたい、と申し出ると快く了解してくれました。まずは7番射台へ入り、マイクからプーラーさんへ「全部マークを下さい」とお願いします。スキート射撃で最も簡単と思われるクレーは、7番射台のマーククレーではないかと思います。理由はクレーを真後ろから狙う感じになるので、狙い越し(リード)が不要でクレー自体を狙うことになります。他の射台はクレー自体を狙うのではなくクレーの飛んで行く先(この間隔を「狙い越し」とか「リード」と呼ぶらしい)を狙わないと当たりません。このリードを正確に確保するのが難しいと思います。で、7番射台でコールしてクレーを撃って行きます。まだ挙銃が安定しないので半分くらいしか的中しません。12〜3枚撃ったところで1番射台へ移動します。
1番射台でもマーククレーを貰います。1番射台のマーククレーは、射出口から射台まで距離があり、リードも少ないので簡単な部類に入ると思います。ここで残りの枚数を貰ったのですが、やはり挙銃が安定しないのと少しであってもリードが必要なことが合わさって3割くらいの的中です。
やはり挙銃が安定しないので成績は1桁でした。頬付けがしっかりしている時はスムーズにスウィングでき、クレーをきちっと捉えられる感じがします(当たらなくても)。逆にしっかり挙銃出来なかった時は、慌てていることとスウィングが波打つようでクレーが上手く追えません。挙銃練習の大切さを認識したラウンドでした。

2-5.アクシデント発生

その後は普通に1ラウンドし、そのまま練習会に突入しました。拾い撃ちの頃から時々二の矢(上の薬室)が出ないことがあったのですが、練習会ではほとんど発射されない状態となってしまいました。ただ同然で譲って貰った銃ですが、こんなに早く(2回目ですよ!)駄目になってもらっては困ります。銃の取扱を覚えて、スキート射撃もそれなりの的中を出してから次の銃じっくり検討してから買う計画なのですから。
午前の練習が終わったところでU銃砲火薬店の社長さんに、夜にでもお店に行くので銃を見て貰えるようにお願いして、この日は一旦帰宅することにしました。もう少しなら練習する時間もあったのですが、二の矢が出ないというアクシデントを抱えての射撃は、精神衛生上よろしくない(気になるでしょ)ので撤収しました。

2-6.早くも修理

その日の夜、途中で交通事故の目撃者になりながら(きちんと警察へ連絡したし、事故処理も手伝いましたよ)、何とかお店に辿り着きました。早速銃を出して見て貰うと、初矢と二の矢を切り替える部分が上手く動作していないとのこと。初めて分解されている自分の銃を見ながら「直りますか」と聞くと、今日の調整後にまた使ってみた時の状態次第とのこと。その結果次第では、メーカー修理だそうです。メーカー修理だと費用も掛かるし、撃てない期間が出るのも嫌だったので、何とか直ってくれることを祈って修理は終了しました。
この後、U銃砲火薬店のほかのお客様と、射撃の話をしてまったりと過ごしました。私は銃のお手入れ好きと自認していたのですが、この時に私などまだまだ甘いことが判明。その他、ストックのお手入れ方法を教わり、ストックオイルを購入して帰宅しました。

  • この銃の故障は、その後もう一回の調整を経て直りました。銃砲店さんから購入した銃なら調整済みなんでしょうけど、個人間で譲ってもらう銃はコンディション等に注意したほうが良いですね。お金をケチらないでオーバーホールに出すくらいのほうが良いかもしれません。

2-7.勇気を出して

初めての一人撃ちは、別に特別なことはありませんでした(拍子抜けしたくらい)。練習会との違いは、傍に教えてくれる人がいるかいないか。普通にラウンドする分には、特別な気遣いはいらないと思います。但し、シングル撃ちやノータイマー撃ちは、撃つ順番を後ろにして貰いましょう。そのほうがスムーズに流れます。また、拾い撃ちは空いている時にしましょう。拾い撃ちはひとりで射面を占有しますので、射団が組める人数がいるときは遠慮したほうが良いと思います。朝早くや夕方の空いている時を狙いましょう。
一番重要なのは、安全に注意することです。射台以外では機関部を開放しておく、8番射台プールからマークへの廻り方(右回り)など、安全に付いて注意していれば他のお客様から邪険にされることはないはずです。他の人から安全上の注意を受けたら素直に従うことも大切です。