なお、特に断りのない限り2002年の東京都の場合です。また、用品関係は価格は定価です。1.銃を手にする前にクレー射撃は始める前にもお金が掛かります。所持許可を取得するための費用(講習費や手続き費用)が必要です。 項目 | 価格 | 備考 | 銃砲所持許可取得の要点 | 300円 | 単なる勉強のための参考書なのでお好みで | 初心者講習費用 | 6,800円 | 別に写真代も必要 | 教習資格認定費用 | 7,900円 | 同上 | 教習射撃費用 | 25,000〜35,000円 | 別に装弾とクレー代が必要 | 火薬類譲受許可申請費用 | 2,400円 | 弾数に関わらず一律 | 銃砲所持許可取得の要点は単なる勉強用のテキストなので、必ずしも必要ありません。教習射撃費用は、射撃場によって異なります。都心から離れた射撃場のほうが安いという傾向があるようですが、射撃場へ確認したほうがよいでしょう。装弾は銘柄によって値段が異なりますが、1発40円を目安にすれば大丈夫と思います。教習射撃に必要な弾数は少ないのであまり安くありません。クレー代は1枚45円を目安にすればよいでしょう。教習射撃では順当に行けば、装弾もクレーも75枚(発)が必要最低限となります。 この他に交通費等が必要です。射撃場は高速道路を通っていくような場所がほとんどですから、高速道路料金とガソリン代が馬鹿になりません。(T_T)2.銃の購入お金が掛かるというのは、この銃の購入ということからでしょう。ここに掛かる費用は「天井知らず」です。上を見ればきりがないのですが、初心者が購入する新銃では、定価で30〜85万円程度がよく出るところらしいです。なお、銃の実売価格は銃砲店さんによっても異なりますが、新銃の場合は概ね定価の1〜2割引ぐらいです。中古銃は車のように相場がありませんので、目安になるものは残念ながらありません。 この他に所持許可申請費用が必要です。1丁目は9,000円となっています。 初心者向け銃については、このサイトでコンテンツが作成される予定(2003年4月現在)ので、そちらをご覧ください。【参考:各社代表製品の定価】 メーカー名 | 型番 | 定価 | 備考 | ベレッタ (Beretta) | 686E | 330,000円 | 銃ケース付き | 682 Gold E | 580,000円 | 銃ケース付き、オリンピックでメダル獲得 | DT-10 | 850,000円 | 同上 | ミロク (Miroku) | 5000T/S | 580,000円 | オリンピックでメダル獲得 | 6000G-3 | 530,000円 | G-1なら350,000円 | 7000G-3 | 550,000円 | 新井選手使用モデル | SP-101 | 1,590,000円 | 高級モデル | M-13 | 290,000円 | 廉価モデル | 新SKB工業 (New SKB) | 5000 | 650,000円 | 銃ケース付き | 5100 | 360,000円 | 無彫刻モデルは300,000円 | MLB-II | 400,000円 | 限定モデル第2弾 | MJ-3 | 450,000円 | New!2003年3月モデルチェンジ | MJ-7 | 700,000円 | 銃ケース付き、国体優勝モデル | 3.用品関連(番外編の番外へ)用品は必須のもの(★印)とあれば便利なものがあります。ベレッタやペラッチの銃を使用している方は、ベストやイヤープロテクターも銃のブランドを利用している方が多いです。ちなみにガンロッカーもメーカーによってベージュ、薄いグレー、濃いグレーと何種類かあります。薄いグレーは昔懐かしい事務机の脇に置いたらピッタリです。(^o^)丿 製品名 | 価格 | 備考 | ★ガンロッカー | 30,000円 | 法定です | ★装弾ロッカー | 10,000円 | 同上 | ★銃ケース | 10,000〜50,000円 | 銃に付属している場合もあり | 射撃ベスト | 15,000〜20,000円 | 外国製は20,000〜25,000円 | イヤープロテクター | 6,700円 | ペルター社ショットガンナー 耳栓なら500〜1,000円程度 | アイプロテクター | 10,000〜35,000円 | サングラス | シューズプロテクター | 2,600円 | 皮製、1,500円程度の製品もあり | 帽子 | 3,000〜4,000円 | 散弾銃メーカーの名前入り | 手袋 | 4,000〜5,000円 | 汗をかきやすい人はあったほうが便利 | 空撃ちケース | 2,000円 | プラスチック製と金属製がある | お手入れ用品 | 3,500〜5,500円 | 銃のお掃除用品セット 他にオイル(1,000円程度)や鉛落しが必要 | 4.ランニングコストクレー射撃を行うのに必要な費用(ランニングコスト)は、装弾費用・クレー代・射撃場利用料・各種申請費用です。○装弾費用教習射撃のときとは違って、装弾の購入は皆さん通常500発の纏め買いです。この数量を買うと教習射撃のときに40円程度だった装弾も35円程度に割引かれます。装弾はメーカー(ブランド)や購入するお店によっても値段が異なりますが、概ね28〜40円程度です。たまに24円程度の安いものもあります(現在、愛用中。ブランド名は内緒)。○クレー代、射撃場利用料クレー代・射撃場利用料は射撃場によって異なります。大体クレー代が45円前後、射撃場利用料が保険料と合わせて500〜1,500円程度です。射撃場によっては会員制度があり、年会費を払うことによってクレー代が割引かれます。まめに通うなら会員になったほうがお得です。1回射撃場へ行って4ラウンド(100枚)楽しむと、例えば45円×100+利用料1,500円=6,000円ということになります。○各種申請費用▽装弾 所持許可取得コラムでも解説しましたが、装弾を購入するための許可は、銃の所持許可とは異なります。よって、装弾を購入する許可(火薬類譲受許可)が必要になります。費用は教習射撃と同じ2,400円なのですが、許可される個数が1,000〜5,000個になります。所轄警察署によっても異なりますが、最初は少なめで実績が伴う(装弾を消費する)と許可される個数が増加します。国体選手などは特別に10,000発以上の許可を貰っているそうです。 ▽許可の更新 猟銃の所持許可は3年に一度更新をする必要があります。ここで掛かる費用は、講習費用(6,800円)・申請費用(5,800円、1丁目の場合)です。2丁以上所有している場合は、2丁目から申請費用の減免があります。5.結論?!単純計算では、1回射撃場へ練習(4ラウンド)しに行くと、クレー代と射撃場利用料で6,000円。装弾費用が30円×100=3,000円。よって、6,000円+3,000円=9,000円と射撃場までの往復交通費ということになります。お住まいによっても異なりますが、私のように都内在住者は往復の交通費で3,000〜4,000円(高速道路代)になります。ということで、1回射撃場へ行くと約12,000〜13,000円ということになります。 この金額だけを見ると、ゴルフをしに行くのと大差ない、と思えてしまいます。ゴルフと同じ程度だと「なんだそんなにお金掛からないじゃん」と思われるかもしれませんが、テニスなどと比較するとやはり高いですし、道具(銃)に何十万円もかけるスポーツは他になかなか存在しないと思います。やはりクレー射撃はお金が掛かることは事実です。 しかし、このぐらいのランニングコストなら、普通の会社員(私もそうです)でも月1回ないしは2回は射撃場へ足を運べると思います。それに「見栄を張らなければ」銃も安く上げることも出来ます。私の銃など20年以上も前のものですが、多少見た目がくたびれていますが実用上は問題ありません。当たらないのは射手の腕が悪いだけです。(T_T) 私の出した結論としては、誰でもが気軽に楽しめるスポーツではなく費用もそれなりに掛かるけれども、決してお金持ちだけのスポーツではありません。一般市民も金銭的な無理をせず楽しめるスポーツと思います。但し、他人の目を気にしだしたり、他人の持ち物が気になる人にとっては、大変お金の掛かるスポーツに変わります。何故なら、射撃場には高級車が並んでいますし、高級銃が並んでいますから。世の中お金があるところにはあるんだなぁ、としみじみさせてくれます。(^^ゞ | |