第3回 射撃を始めるぞ!教習射撃申請手続き編 | |||||||||||||||||||||||||||||||
今回はいよいよ実際に銃を撃つ教習射撃の申請についてです。 |
教習資格認定申請書 | 書式が決まっています。銃砲店か警察署で貰えます。 |
診断書 | 病院で作ってもらいます。所定の事項が記載されていないと不可です。 |
戸籍抄本 | 本人の記載があれば大丈夫(なはず) |
住民票 | 省略の無いもの |
講習終了証明書の写し | コピーを提出。原本は提示のみ。 |
経歴書 | 過去10年の経歴・勤務先等を記載。裏面に銃の所持歴と犯暦を記載する。 これも書式が決まっています |
同居親族書 | 一緒に住んでいる人を記載する。書式が決まっています。 |
写真 | ライカ版。1〜2枚 |
印鑑 | 認印 |
申請手数料 | 7,900円。東京都の場合。 |
書式が決まっている書類は、銃砲店か警察署で貰えます。最近の銃砲店はインターネットにWebSiteを開設しているところがあります。このようなお店ではWebSiteで書類を提供してくれていたりしますので、それを利用しても良いかと思います。但し、たまに書式や記載事項が変更になりますので要注意。
事実、私の場合は申請手続きをしてから1ヵ月後に、そろそろ許可が下りないかなと問い合わせをしたら、「経歴書の書式が変更になったので提示しなおして」という悲しいお知らせを頂きました。(T_T)
申請中(?)に変更になったようなのですが、再提示のために仕事を半日休んだり(これはまだいいが)、許可が下りるのが延びたり(これは痛い)しました。また、診断書も書式が変わったりしましたし、都道府県や所轄によっても微妙に異なっていたりします。
この教習資格認定手続きをしに行くと、簡単な調書のようなものを取られます(東京都の場合)。「酒は飲むか?」とか「借金はあるか?」とか「賭け事はするか?」などです。正直に答えましょう。酒を飲む人でも、借金がある人でも、賭け事をする人でも、『どを越さなければ』大丈夫です。借金も住宅ローンなどであれば何千万という金額でしょうが、心配することはありません。賭け事も競馬のG1をやる程度であれば問題無しです。
しかし、最近流行の闇金などから借りている人は許可が下りないかもしれません。借金のかたに散弾銃を持っていかれたら大変なことになりますからね。賭け事をして借金を作ったなんていう人も許可が下りないかもしれません。
この調書の他に申請手続き後は、警察による調査が行われます。申請の際に「会社の上司」の連絡先を聞かれたりします。その他に「家族の家にいる時間」を聞かれたり、「近所に聞き込みに入っても大丈夫?」と言われたりします。私の場合は自宅に訪問に来たそうです。
この調査で会社の上司が「彼は日頃から粗野な言動が」とか、家族が「銃を持つなんて聞いていない」「銃を持つのが不安」なんて言ったりすると許可が下りない可能性が大です。特に家族の証言は致命的です。まず間違いなく許可されません。
ということで家族の理解・了解は必ず得ておきましょう。少しでも不安があるようであれば、申請手続きは延期したほうが無難です。講習終了証明書の有効期間は3年間あるので、充分お話し合い(家族会議?)を持って、理解を得られるように努力しましょう。
で、許可が下りたのは申請してから約2ヵ月後でした。通常は1ヶ月程度で下りるそうです。許可が下りたら警察署から「下りたから取りに来て」という連絡があります。取りに行くときに忘れてはならないものが、「装弾の申請」です。
射撃教習は実銃で実弾を撃ちます。この際に使用する装弾にも許可が必要なんです。これは所持許可を得てからも変わりません。銃の許可と装弾(火薬等)の許可は別物なんです。
装弾の申請に必要な書類は以下の通りです。
猟銃用火薬類等譲受許可申請書 | 書式が決まっています。警察署や銃砲店で貰えます。 |
教習資格認定証 | 提示のみ |
印鑑 | 認印 |
申請手数料 | 2,400円。東京都の場合 |
都道府県によって異なるようですが、東京都の場合は即日(その場)で許可が得られます。遅いところは2〜3日必要なようです。射撃教習向けには300発の許可が貰えます(東京都)。
許可が下りると、猟銃用火薬類譲受許可証というものが貰えます。なお、許可が下りた300発以内で射撃教習が終えられなかった場合は、再度、装弾の申請が必要になります。射撃教習には実技試験(考査)があって、実際にクレー射撃を行い、規定数の的中がなければ再試験となります。大抵の方は再試験になりませんが、たまに沢山撃たれる方がいるようです。
海外での射撃を除くと、一般人が銃を撃つ最初の機会が射撃教習です。安全な銃の取扱と規定の的中数があれば合格なのですが、最初の射撃という記念すべき場なので、真剣に取り組んでみましょう。
教習射撃の実際編へ続く