特集第6回
入門者向け銃購入ガイド
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●射撃をこれから始めようと思っているかたのために、入門者向けの銃をご紹介いたします。このサイトにも銃についての問い合わせのメールを沢山いただきますので、この記事でまとめてご紹介しようと思います、参考にしていただければ幸いです。対象となるユーザーはこれから射撃を始めようと思っている方で、あまりお金持ちではないふつうのサラリーマンの方や学生さんなどを考えています。お金持ちの方は、なるべく高い良い銃をお買い下さい、現在の不況はメーカー、販売店を直撃しています、あなたのお金が業界を救うのです。(笑)

さて、貧乏な方は続きをお読み下さい。
●掲載する銃について。
日本で現在発売されているクレー射撃専用銃は、皆さん御存じの有名メーカーの他に、ショップなどで独自に輸入されている外国中堅メーカーの銃など結構多種類の製品が販売されています。それらの銃全部を対象にここで取り上げるわけにはいきませんので、幾つかの基準を設けて、対象機種を選定しています。その基準とは、

○一般のサラリーマンなどの入門者を対象にした価格帯の製品である。
○仲間や知り合いの誰かが実際に所持して使用している銃である。
○対象は射撃競技専用銃として、猟用や兼用銃は対象としない。
○彫刻や木部のグレードを主たる選定基準とせず、同等性能なら価格の安い物を紹介する。
○一般のショップで普通に入手できる製品であること。

などです。まあ個人的な好みもあることですし、仲間の持って無い銃は良い銃かもしれないけれど掲載してません。ここで紹介した物が総べてではないので、実際にショップでいろいろお確かめになるのが良いとおもいます。また販売価格については、ショップごとの差はあまり無くなってきていますが、元来お金持ちの自営業者や土建屋相手に販売していたショップなどでは、お客にも値段をはっきり言わないで所持許可が下りて購入時に価格を言う、なんて販売方法をいまだにとっているのを見かけますので、個別に実際に購入した金額を確認して価格帯を決定しています。価格やサービスに関して触れると、ろくに売ってもいないショップが俄然ごちゃごちゃと文句を言って脅してきますが、営利目的でやってるわけじゃないので、ぜーんぜん気にしていません。
しかし値引きが少なくてもサポートの良いお勧めの店あるので、単純に価格を掲載するとそのようなお店に迷惑をかけてしまうので、価格帯での表示にいたしました。まあ定価より高い店は無い(はずだけど?)のでそのへんを参考にどうぞ。
なお仲間のお勧め度合いを
で表示していますが、単なる好みですので、そのへんよろしくね!
ミロクの銃が入っていませんが、けっして嫌いなわけではありません、なぜかなかまの持ってるミロクは高いものばっかりなので、低価格のモデルのインプレッション出来ませんでした。
だれか買ったら追加しますからメーカーさんそこのところよろしくね。
実売価格が20〜30万円台の製品
製品名
メーカー
写真
定価
競技向け
質感
お勧め度
備考
M5100 新SKB工業
30万〜
充分
★★
持ってる人多い、結構質感高いので愛着を持ったファンがいる、彫刻ありタイプは楽しんで撃つ人に最適かも
S686E ベレッタ
33万
最適
B+
★★
質感がもう一歩、しかし性能的に充分良いので、コストパフォーマンス高い、競技シューターならこれで充分国体でられます。
MLB-II 新SKB工業
40万
最適
★★
新MJシリーズの原形とも言える新世紀限定モデル、このモデルから軽量化銃身、銃床形状などが新MJに引き継がれた、価格もこなれた状態でお買得感あり。
NewMJ-3 新SKB工業
45万
最適
★★★
ちょっと高めだけど、バランスの追い込みが良い、基本構造は上位MJー7と同等
実売価格が30〜60万円台の製品
製品名
メーカー
写真
定価 競技向け 質感 お勧め度 備考
S682GoldE ベレッタ
53万
最適
Aー
★★★
各種大会での活躍は御存じの通り、ベストセラー銃です。以前より価格も下がってお買得感あり
NewMJ-7 新SKB工業
70万
最適
★★★
とにかくバランスが良い、公式戦でも上位選手で使用する率急上昇

●M5100(新SKB工業)

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新SKB工業のベストセラー製品です。射場でも良く見かける銃ですし、仲間にも所持者が数人います。今年から無彫刻のモデルが追加され、このモデルは定価が30万ですから値引きのあるショップでは、現在入手できる射撃専用銃ではもっとも実売価格が安い銃である可能性が高いでしょう。モデルバリエーションは無彫刻のモデル、彫刻入りの標準モデル、多少グレードの上がるカスタムモデルの3種類があります。それぞれの差異は仕上げの多少の違いだけですし、価格的な差もそれほどありません。店頭在庫もされている場合が多く、彫刻的には一つ前のモデルも在庫されている場合があります。私の銃も1つ前の彫刻のモデルですが他は現行品とまったく同じです。

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この銃の特長は、このクラスでは珍しい脱着式トリガーと松葉式スプリングの採用でしょう、同社の上位製品と同様のメカの採用により価格以上の高級感があります。機関部の仕上げは独特の曲線を活かしたデザインで、ドイツのメルケルや旧SKBの狩猟銃の流れを汲むものですが、ロック機構やトリガー機構などは新しい設計です。銃バランスなどは標準的な感じです。木部はウォールナットのオイル仕上げですが、価格よりグレードの良い感じのものが付いています。ケースは付属しません。カスタムモデルは調整式のトリガーが付いていますが、他にアジャスタブルコム、ガスポート加工、銃床特注65000円〜などのカスタムを発注時に追加することが出来ます。


●S686E(ベレッタ)

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ベレッタの射撃銃のなかでは一番低価格の製品です。若い射手や女性の射手でお使いの方を良く見かけます。店頭在庫はあまり見かけませんが、入門用として良く売れている銃です。機構的には同じベレッタのシルバーピジョンなどとまったく同じ物で、上位のS682とも基本的には同等なものです。仕上げは最近のベレッタ社の普及価格の製品の特長であるコストダウン設計により御覧のようにあまり高級感はありませんが、射撃専用の銃としては全然問題ないでしょう。木部も上位のDT10などに比べると、ちょっとがっかりするかもしれませんが、これも成績には関係ないのであまり気にする必要はないでしょう。実売価格もかなり安めなのでなっとくして使いましょう。この銃はあくまで射撃競技用として考えましょう。

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トリガーは調整式ではありませんし上位機種とメカニズムも異なります、銃床の大きさなどは正規品は国産銃とほぼ同じ大きさです。バランスはベレッタらしい感じで、トラップ銃に関してはいくぶん先重の感じのバランスです(ユーザー談)。一目でわかるベレッタらしさは、ベレッタファンで予算の苦しい若い方にはお勧めの銃です。木部はチェッカーを切ったあとでのウレタン塗装になります、定価は33万円です。ただし予算が多少お有りの方は、実売価格の差が6〜10万差でしかないのでS682GEをお勧めします。


●MLBーII(新SKB工業)

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新SKB工業が新世紀を記念して2000年に発売した記念限定モデルです、前モデルであるMLBがM5100をベースとしたモデルだったのに対して、MLB−IIは、御覧のように新MJシリーズの先駆けとなった設計のモデルです。軽量化銃身の採用、脱着式のアジャスタブルトリガーの採用、ショックをストレートに伝達する、元台の取り付け形状など、新MJシリーズとほぼ同等の仕様でありながら、お買得感のある価格設定となっています。

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チェーンステッチのみの機関部はフラットなサイドフェースに仕上がっています。リブは9.5mmの箱リブです、銃床は結構高級感のある物でオイル仕上げです、定価40万ですが、実売はかなりお買得です。


●NewMJー3(新SKB工業)

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新SKB工業のMJシリーズ射撃銃の新製品です、最近発売になったばかりで、射場でもたまに見かけるようになってきました。仲間でも数人が注文購入しました。基本的な構造は上位のMJシリーズ製品と共通です。新設計でバランスについてはかなり現代的になっています。機関部、木部とも価格に比べて質感はかなり高いものがあります。引金は調整式ではありませんが、引金のユニットは脱着式で、松葉スプリングを採用しています。機関部は無彫刻のバフ仕上げで、若い射手の好みに合致する仕上げになっています。特筆すべきは実際の重量よりも軽く感じるバランスの良さでしょう。

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リブは標準ではM5100とほぼ同じ物が付いています。オプションは豊富で、かなり軽い軽量銃身、テーパーリブ、フラットリブ、ガスポート、アジャスタブルコムストック、アジャスタブルトリガなどが選べます。また銃床の形状については、注文時にフルカスタムも数万円の追加で可能です。オーダー時に銃床の多少のサイズ調整なら無料で対応してくれるのもうれしいです。(どんちゃん談)左銃床も同価格なのが左利きの管理者にとっても嬉しいですね。木部はほぼM5100と同じグレードの物で、オイル仕上げとなります。定価は45万円です。最近のアンケートでは1番の人気です。私の個人的な意見ではSKB製品の中では、入門者向けには一番のお勧め製品だと思います。


●S682GoldE(ベレッタ)

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ベレッタの射撃銃のベストセラー製品です。旧680系の改良版ですが、発売から時間もたっていて(19年)、安定した商品です。性能的には各種大会での活躍は御存じの通りです。ベレッタの6XXシリーズの耐久性を問題にする人が結構いますが、ふつうの射手には全然問題ありません。仕上げは最近のベレッタ社の普及価格の製品の特長であるコストダウン仕上げですが、逆にこれがベレッタらしくてよいというファンもおおいのです。木部はちょっと着色ぎみのウレタン塗装となっています。木目は686Eより良いものになっていますが、個体差が結構あります、チェッカリング(滑り止め)はプレス加工(普通は彫刻)後塗装なので、ちょっと滑りやすい感じです。

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トリガーは調整式で引きやすい形状で調整範囲も大きいです、銃床の大きさなどは正規品は国産銃とほぼ同じ大きさです。現行モデルのバランスは旧モデルやS686Eに比べてバランスが向上しているようで、トラップ銃に関しては旧モデルより先軽の感じのバランスです(ユーザー談)。定価は53万円ですが、マイナーチェンジが多く、限定モデル等のバリエーションがありますので、在庫の種類と価格もいろいろです、銃床や彫刻の良いモデルも有りますので、ショップで確認してみて下さい。ベレッタの製品の中ではベストセラー製品ならではの安心感があるこのモデルがお勧めです。


●NewMJー7(新SKB工業)

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新SKB工業のMJシリーズ射撃銃の新製品です、2002年に発売になったばかりで、公式戦でもよく見かけるようになってきました。さすがに最新の設計ですバランスの良さは驚くほどです。外観がベレッタの名銃ASE−90に似ていますが、構造は他の新MJシリーズと同じでSKBの伝統を受け継いだ同社のオリジナルです、無彫刻の機関部はバフ仕上げになっています、MJ−3とは異なりリブは無垢リブになっています。オプションでは、軽量銃身、スキート用サイドリブレス、テーパーリブ、ガスポート、フルカスタム銃床(6.5万〜)などが選べます、銃床は結構良い木目にウレタン塗装後に半艶加工をしたダル仕上げになっています。(注文時に艶有り、オイル仕上げも指定可)、オーダー時に銃床の多少のサイズ調整なら無料で対応してくれます。左銃床も同価格です。

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引金はMJシリーズの特長である脱着式のアジャスタブルトリガがついてきます。定価は70万円で、実売は250ccのスクーター新車諸経費こみ乗り出し価格ぐらいですか。ネグリーニのケースが付属します。