教習射撃編
平成14年7月31日
善は急げで近所のクリニックに診断書を書いてもらいに行く。会社は17時のチャイムと同時にさようなら，まあ18時30分の受付終了までにつけばいいのだが，早いにこしたことはない。クリニックについてビックリ！本日は所用のため受付は17時50分までとのこと。冷や汗ものだった。受付でこれこれの診断書を書いてもらいたい旨申し込み，どっかりと待合所のソファーに腰掛けると，受付横の張り紙に目がとまった。
平成14年8月1日
今日は会社の創立記念日で休みなので，これ幸いに教習資格認定の申請に出かける。夏休みにやることもなく腐っている下の子供を連れて，宇○宮中○署生活安全課へ。2回目の訪問ともなると前よりも落ち着いて入れるものである。書類一式（教習資格認定申請書・写真2枚・経歴書・診断書・戸籍抄本・住民票・講習修了証明書のコピー＆証紙9100円分）を提出し，昨年やらかした交通事故（罰金なし）が犯歴に該当するか否かを確認した後，担当さんの質問を受ける。内容的には「何で猟銃を持ちたいの？−夢でした！，目的は？-標的射撃です！，暴力団関係の人周りにいる？−いません！（風貌がそう見える友人は・・・，いや余計なことは言わん方が・・・），酒飲んで暴れる？−寝ます！」といったごくごく当たり前のモノ。たぶん受付されてる方もプロなので，こうした何気ないやりとりの中でこいつは怪しい！とかわかるのでしょう。それと面接の初っぱなで，ウソ言ったら許可降りないからね！というさりげない釘さしがありました。10分くらいのこうしたやりとりが終わる頃には何となく担当さんとのコミュニケーションもこなれてきたように感じます。一通り終わると，それじゃ調査して認定がおりたら自宅に電話するから，連絡あったらハンコと弾買う為の申請の2400円持ってきてね！という言葉で終了しました。
そういえば認定の連絡は別に勤め先でも構いませんよといったら，いや〜警察から勤め先に電話しちゃうと迷惑かかるからね〜と言っておりました。そうすると調査は勤務先にはないということなのかな？・・・ま，やましいことはないのでどっちでも良いのですが。さて帰ろうかと振り返ると，連れてきたのを忘れていたどこかのお坊ちゃんが知らぬ間に冷たい麦茶をいただいたようで，満足げに飲み終わって座っておりました。
そうそう，我が家のおしゃべりなガキども（連れてった以外にもう一匹いる）は何かにつけて「お父さん鉄砲持つの？カッコイー！」と騒ぎ立て，夏休みが終わったら学校中に言いふらしそうな勢いがあったので，「お父さんの鉄砲のことを家族以外の人にしゃべったらお巡りさんがすぐに逮捕しに来るからな！」と釘をさしておいたら蒼い顔をしてうなずいておりました。もしかしたらもう誰かにしゃべっていたのか・・・
『突然の訪問者（お巡りさん愚痴をこぼしにくる）』
平成14年8月13日
勤務中，突然ﾓ嫁だがねﾓから携帯が入り，お巡りさんが銃の設置場所の確認に来たいと言っているとの連絡がきた。折り返し連絡先の交番に電話すると，いやー土日に電話したんだけどいなくって（確かに留守してました），今ならお盆でお休みしてるかと思ったんだけど，今日か明日の１時くらいに５分くらいでいいんだけど立ち会いで場所確認できる？とのことであった。とは言ったものの，１時では会社をサボらないといけなくなる。今日は幸い上司が休みだし，黙って行っちゃえば５分くらいの用ならわからんだろうと思い，今日お願いします。と即答してしまった。早速昼休みに家に帰って待ちかまえていると，１時過ぎに明らかに新聞屋かお巡りさんしか使わないであろう特徴的なカブの音が響いてきた。まずは家に上がってもらって銃・弾の保管予定場所（ガンロッカーのサイズもまだ知らんので，ここで大丈夫かと聞きながら・・・）をチェック！その後，簡単に調査をしたいとのことで，暇してたﾓ嫁だがねﾓといっしょに面談？を受けました。今思えば保管場所のチェックよりもこっちがメインだったのかな？内容的には教習申請を出したときと同じような感じ，前はどこ住んでた？とか，年収は？とか，仕事の内容は？といった感じ，どっちかというとお巡りさんの苦労話を聞いていた方が長かったような・・・話し上手だし・・・多分，話をしながらプロの目でコイツは怪しいとかチェックするのでしょう！きっと・・・宇○宮はつい最近隣人を散弾銃で×しちゃったり，昨年はカットオフした散弾銃で強盗が入りお巡りさんが殉職しちゃうような事件があったりしたからより大変な調査をしなければならなくなるかもしれないし・・・と思えば，これくらいはなんということはないでしょう。無事に完了して会社に戻ったら2時でした。1時間サボりです。内緒内緒・・・・
『悩めるマイガン！Oh My GU〜N！』
平成14年8月16日
ぼちぼちマイガン選びも佳境を通り過ぎ，何か考え疲れてきてしまった。日々インターネットでFAR○ASTさんやCLAY-○Y SHOOTERさんや南○亭さんや○○さんや△△さんを毎日穴のあくほど見ていたせいだろうか？どうでも良くなってきたような気もする。・・・少し考えないようにしようかな？今日現在の候補は，Beretta DT10 X-trap，Beretta S682G-E X-Trap，ミロク5000Tである。（全部ハイリブである・・・ほっとけ）Parezziも好みなんだけどどこを見ても予算オーバーとしか思えない。（DT10もかなり怪しいが・・・）コストパフォーマンスでSKBのM/5100とかも考えたが，正直ピンとくる第一印象がなかった。実は新SKBホームページのユーザーレポートを読んだときはSKBだ！と思ったのだが，銃そのもののデザイン等が自分の好みのものでなく，残念ながら選考からはずすこととした。他の人が買うなら勧めるかもしれない。余談だがミロクもSKBを見習ってああいうホームページをつくるべきだ！でないと何がどう良いのかが全然わからん！今回の候補もベレッタは良くも悪くも紹介してあるホームページはあるものの，ミロクについて各機種毎にうんちくを語ってくれるページが全く見つからない。よって自分なりの評価がまとめられないのである。でも基本的に値段だけで割り切って買うのは後できっと飽きるのでやめにして，とにかく気に入ったモノを買うことにした。できれば候補になっているモノを全て手にして感触・フィット感等を確認したいものである。
そういえば当初トラップ・スキートでどっちにするか偉く悩んでいたが，結局気に入った銃（X-Trapモデル）がトラップモデルだったのとミ○ボシ銃砲店の大将がお客さんの体型（ドラム缶若しくは旧鉄人28号のイメージ）だったらトラップかな？の一言でトラップに決定してしまった。正直大将の一言は最後に背中を押してもらったというところか・・・そうそう皆さんのホームページで勉強させていただいたおかげで「射撃をやるなら上下二連！」，「トラップ・スキートは各々専用銃で！」ということだけは，寝言で言うほどたたき込まれました・・・
平成14年8月20日
嫁がパートで出ている隙に警察から電話がかかってきたようだが，留守番の役に立たない小学校1年生の次男が受けたようで，まったくわからなかった。「誰かから電話かかってきたけど誰だか忘れちゃった・・・も一度かけるって」で終わりである。何となく警察からかなと思っていたら，夕方改めてもう一度警察から電話がかかってきたようである。きっとお巡りさんも不安だったのだろう。8/1申請で8/20に連絡がくるのなら早いほうかな？と思いましたが，この間交番のお巡りさんが来たときに，「イヤー本当は○○っていう者が伺う予定だったんだけど○○はホラ剣道大会に行っちゃってるから（ホラと言われても知らないんだけど・・・），それに調査期限8/16までって署から言われてるのにもう〆切近いでしょ！遅れたら怒られちゃうから私が来たんですよ！」と言われたのを思い出した。そうすると○○さんが剣道大会に行ってなかったらもう少し早かったのかな？ムムム・・・考えまい考えまい・・・
平成14年8月21日
例によって朝一番の8：30を目指し，宇○宮中○署生活安全課へ駆け込み，教習資格認定証ができたって連絡受けたんですけどと入っていくと，じゃあコレ書いてと火薬類等譲受許可申請書を渡されました。一応見本（机に貼り付いてる）を見ながら書きつつ，「消費目的ってなんて書けばいいですか−標的射撃って書いといて」，「消費地って（教習射撃場）まだ決めてないんですけど−そこ（見本）に書いてあるところ（栃木県総合射撃場と宇都宮射撃場）どっちか書いとけばいいよ，予定だから」，「消費期間って−今日から３ヶ月間にしといて」とわからん所は問答しながら記入しました。それとこっちも書いてね！と渡されたのが消費計画書。どんな風に書くんですかときくと，「8月，9月，10月に100発づつさっき書いた消費地と同じ射撃場で消費ってかけばいいから」とのことでした。結果として形式上は300発の許可となるようです。でも教習だけだからこんな使わないよね・・・教習資格認定証と火薬類等譲受許可証を受領印を押して受け取ると，「所持許可申請が教習資格認定申請した日から3ヶ月以内だったらお金がかかる書類（住民票・戸籍抄本・診断書）は要らないからね，それとそのときで良いから火薬類等譲受許可証は返してね！こっち（教習資格認定証）はいいから，教習は予約してから行ってね！」と言われました。受け取るモノを受け取ったら，例によって遅刻ギリギリで会社に滑り込みである。
その日の夕方，終業時刻に会わせて飛び出し，ミ○ボシ銃砲店に駆け込む。土曜日に教習射撃をやってるところを紹介してくれないかというと，ニッコー栃木射撃場なら大丈夫，これから予約とってあげようか？というお返事。大将が電話で8/31にウチのお客さんが行くからよろしくね！ということで予約完了となった。電話の会話にはおとうの名前は一切出ていなかったが良いのだろうか？当日はミ○ボシの客です。と言って門をたたくことにしよう。改めて大将に教習射撃で持っていく物はあるかときいたら，金だけ持っていけばよい。弾も向こうで売っているよ，とのことであった。（よく考えたら，弾はウチで買ってね！とか言ってくれればいいのに！）よしこれで教習射撃も日程が決まったし，ボチボチ本格的に購入銃を押さえるかと大将にいろいろと相談してみた。候補はBeretta DT-10 X-trap，S682GE X-trap及びミロクの5000Tである。まず，実銃を改めてまじまじと観察し，5000Tは候補からはずした。特に理由はないがBerettaばっかりみていたらそっちしか気が向かなくなっただけである。あいにくDT-10とS682GEはX-trapが在庫しておらず，取り寄せになるとのこと。普通のTrapやSkeetはごろごろあったのに・・・一つ前のS682Goldのハイリブはなぜかあった。しょうがないので明日メーカーさんに問い合わせてもらうことにした。前回銃を見に来たときはDT-10の値段を見ていなかったが，ネット上にある併行輸入品の最安値よりも少し高い位であった。正規品としてはきっと安い方なのであろう。
平成14年8月22日
ミ○ボシの大将から携帯に電話があった。残念ながらメーカーに在庫はなく，納入予定も未定であるとのこと。目の前が真っ暗になった・・・とりあえずDT-10のX-trapの納品待ち予約という形にしてもらった。かなりショックである。１年くらい待たされたらどうしよう・・・いっそ在庫のある普通のDT-10かS682Goldのハイリブにしようか・・・イヤイヤあれだけ悩んで決めたのだからまずは待とう！でも，いつまで・・・まずは所持許可申請の時に添付書類が免除される期限の10/末まで，次は年内かな？でも誕生日が1月初めだから誕生日過ぎに所持許可申請すれば約１年くらい許可の期間がのびることになるのかな？そこまで待ったらもういつでもいいかな？でも教習射撃の有効期間が１年だから来年の8/末（教習射撃に受かっていたらだが）までには所持しないとダメだな・・・あわよくば7月から始まった銃所持キャンペーンでキャッシュバックを受けようと思っていたのにそれどころではなくなってしまった。しばらく立ち直れないかもしれない・・・
『いざ行かん！教習射撃！』
平成14年8月31日
今日は教習射撃である。射撃場に行くのも生まれて初めてである。の〜んびりと一般道で50分程度でニッコー栃木射撃場に着いた。当日は土曜日と言うこともあり，どこかの猟友会だか射撃クラブの方々が早くから詰めており，わいわいとしておりました。受付で散弾の教習をミ○ボシからお願いした者ですが，というと，じゃあこれに書いてね！と申込書を渡された。申込書と一緒に「教習資格認定証」と「火薬類等譲受許可証」を出し，教習料32,440円＋弾代3,150円（75発）を支払うと教本２冊を渡され，ちょっとたったら呼ぶからその辺にいてね，とのことであった。周りを見渡すと先ほどの団体さん達とは別にライフルの教習を受けに来ている方々が４人くらいおり，教習に使うであろう道具を並べていた。スコープやらマット（体操に使うやつのミニ版といった感じ）やらいろいろあり，モノ好きのおとうには興味津々であった。しばらくすると小柄な気のいいおじいさんといった感じの方が現れ，散弾の教習をするHです，それでは早速銃を持って2階にあがり，取扱の説明や分解・組立をしてみましょう！と教習用の銃を渡されました。当日の散弾教習はおとうの他に埼玉からいらしたTさんがおり，二人ともいきなり渡された実銃をぎこちなく脇に抱え，２階の食堂で講義を受けることとなりました。まずは本日の教習のポイント，「最後の射撃の成績よりも全般を通して間違いのない銃の取扱ができるかどうか」を注意して欲しいとのこと。減点方式で80点までが合格，でも大きなミスは1回で10点マイナスになるので注意するように！10点のマイナスは一番当たり前のこと
�� 銃口を人（建物その他，跳弾の危険性のあるモノを含む）に向けない！
�� 銃を手にする時（手放すとき）には，まず薬室確認！
�� 用心がねの中には指を入れない！
�� 機関部は常に解放！（閉鎖は射台に入って打つ直前）
�� 銃を落とさない！倒さない！転ばない！注意をする
といったことに常に気をつけるといったところであろうか。以前からいろいろなホームページで聞いてはいたが，実際に銃を持つと確かに引き金近くに指がいってしまうもので，これは注意が必要だと身にしみてわかりました。むしろグリップ？パーム？を握る際には意識して人差し指で用心がねの後ろ側を握るようにするのが良さそうであった。さらに分解・組立の手順として，先の５つのポイントに注意しながらまず分解，
�� ヒール？（各部の名称さえ未だしっかり覚えていない・・・）を台にたてて，銃身をしっかりと持ち，先台の取り外しレバーを引いて先台を取り外す。（はずした先台は逆さに置いて転がらないように）
�� 解放レバーを押しながら銃身を折り，銃身をはずす。
�� 銃身をのぞき込み，異物・汚れ・傷をチェックする！さらに銃身をしごき，銃身にゆがみがないかチェックする。銃身の外見をチェックし，リブ・サイドリブの剥離や変形，傷がないかチェックする！
�� 機関部をのぞき込み，異物・汚れ・傷をチェックする！
�� 先台をのぞき込み，異物・汚れ・傷をチェックする！
次に組立，
�� 銃身を機関部の連結部にしっかりと引っかけて閉鎖！グリップを片手でしっかりと握ったまま（用心がねに注意！）もう一方の手でヒールをたたき，ガタがないか確認！（もしガタつけば銃砲店でガタどめを！）
�� 先台を取り付けてしっかりとレバーを納める。銃身を片手で握り，先台がとれないか強く引っ張ってチェック！
�� 安全装置レバーが可動するかチェック！
�� 安全装置をSに下状態で引き金を引き，安全装置がかかるかチェック！
�� 安全装置をはずして引き金を引き，引き金が落ちるかチェック！
といった感じであっただろうか？このような内容を教本を交えつつ小１時間ほど行い，次はいよいよ実際の射撃である。そうそう，今回教習に使った銃はミロクの2800R-Tという機種であった。正直言ってどのようなランクの銃なのかは全然わからなかった。
射撃に先立ち，射撃ベストを貸してもらったのだが，規格外サイズのおとうはLLサイズでもギリギリ収まったくらいで，焼き豚糸縛り状態であった。気を抜いたら弾けそうである。おとうのような方は事前に自前のベストを購入されることを勧める。イヤープロテクターも用意していかず，貸してくれるのかと思っていたら，今日は教習だから注意を良く聞いて欲しいので無くても良いです，とのこと。確かに注意は良く聞けたのだが，教習終了後半日くらい左耳にはテレビ放送終了後の音が遠くで鳴り続けていたので，やっぱりあった方が良いと思う。（正直，銃に近い右耳がおかしくなるかと思っていたのだが，銃口に近い？左耳が聞こえなくなっておりました。半日たったら回復・・・）余談だが，最初のうちはいろいろと指導を受けることも多いかと思うので，当初は普通のイヤープロテクターを購入する予定であったが，集音マイク付きのモノを買うことを決意した。
実際の射撃はニッコー栃木の中で一番奥のトラップ射台（ライフルのとなり？）を使い，さらに１番射台でまっすぐ飛ばすだけで行われた。（当然スピードも遅いのでしょう）まずは射撃姿勢から，
�� 射台の右前角に向かってつま先をまっすぐ揃えたまま，肩幅程度に足を開く。
�� 左足のかかとをつけたままつま先だけを前方に開く。
�� 先台はあまり先の方を持たず，力を入れずに添える程度でよい。
�ぁ柄�弾した）銃を斜め上方（仰角45度？）にかまえ，しっかりと肩付けする。（肩付けの位置は鎖骨の首寄りにヒールの下側を押しつける感じ？で，思った以上に上側で首寄りであった）
�� �い鯤櫃辰燭泙渕鵑鬚泙辰垢阿砲�ろし，頬で銃床を挟み込む。（頬付けはまっすぐに銃床を挟み，決して斜に首を曲げないように！）
�� 斜め上方に構えたまま，照星と中間照星を合わせる。（照星の○のまっすぐ下に中間照星の○がピッタリと付くように！）
�� �ぉォΔ鬟�ープしたまま，左ヒザを曲げることで上体を倒していき，クレーハウスの少し上側あたりを狙えるくらいまで銃をおろしていく。（上体はそのままで左ヒザで前のめりになるように，右足はまっすぐのままでよい。）
�� 目で見る（狙い）はあくまでも銃（照星と中間照星）だけで，発射されたクレーは絶対見てはいけない！発射されたクレーを目線（銃）で追って，クレーが銃に隠れた瞬間に引き金を引く！（追うときも姿勢は崩さないので，左ヒザと腰で銃を動かすイメージで？）
といったところでしょうか？最初はまず教官が姿勢の善し悪しを実際にうちながら教えてくれました。こうするとヘッドアップするとか，頬付けが甘いと銃床で打たれて口の中切ったりするよとか，極めつけは片手撃ちである。先台を持つ左手に力が入ると銃を振り回してあたらなくなるので左手は自然に添えるイメージで！という一例でやっていただいたのだが，肩付け・頬付けがしっかりしてあれば，左手は下げたままでもしっかりクレーにあたっておりました！やっぱり肩付け1万回なのだな！と確信しました。
次は実際に撃ってみましょうと言うことで，クレーは飛ばさずに生まれて初めての実弾発砲！言われるがままに，じゃあ引き金引いてみて！と，引き金を引くと，むき出しの左耳に発射音が響きました。発砲の体への衝撃はあまり感じなかったのですが，やっぱり耳栓はいるな！と確信した一発目でした。それとアホなことですが，発射した弾って全然見えませんね！もしかしたら見えるかなと思っていたのですが，自分が撃ってるのも他人が撃ってるのも全然見えませんでした。なんで教官はクレーの下だよ！とか左だね！とかわかるのでしょう！銃口の微妙な向きかな？スゴイ・・・それでは次はクレーを撃ちましょうと，再度緊張の一発！教官に言われたこと（上記のこと）を呪文のように唱えながら，自分で一つ一つ確認し，初コール！「ハイ！」言われた通り照星と中間照星の位置を保ったまま（保ったつもりのまま）クレーのカゲが照星に隠れた瞬間に引き金を引くと，焦点の合わない照星の向こうでクレーの本体から小さなカゲが左に飛んでいき，クレーの本体の進行方向が変わりました。当たったのかな？そうだ，当たったんだ！この日で一番うれしい瞬間でした。続けて何発か射撃，結構連続で当たります。よーし！いけるじゃないか！と思うと，次はハズレ！実はしっかりクレーを見ておりました。すかさず教官からクレー見たらダメだよ！見るのは銃だけだからね！と指摘！なぜわかる？Tさんと適当に交代しながら試験を含め75発を撃ち，試験としては18発当たりで合格できました。
でも本当は18発は本番試験前の25発の時の成績で，本番はメロメロでした・・・だんだん緊張が解けてくると当たらなくなってきて，尻すぼみです。実は本番途中でクレー発射装置の故障？（クレー切れ？）があり，20分くらい中断して緊張の糸が切れてしまったのです。この日の射撃でよくわかったこと，「クレーが見えたときは絶対に当たらない！照星と中間照星がよく見えてクレーがよく見えない時は当たる！（当たったか当たってないかもわからない時は当たってる）」である。引き金を引くタイミングはとにかくクレーが照星に隠れたら直ぐ！というのがよろしいらしいが，これも又難しい。長々と追っかけてしまったときもありました。H教官曰く，よくあそこまで追っかけて当たったね〜という感じ・・・確かに教習終了後にベテランとおぼしき方々の射撃を見ていると，クレーが出た直後（と思えるくらい早く）に撃っており，中にはクレーが出た，初矢，直ぐ二の矢（初矢の当たった当たらないに関わらず）と撃っている方もおりました。これが当たってるんだな２発とも！スゴイ・・・とにかくなるべく早く（クレーが近いうちに）撃つのがコツのようでした。違うのかな？教習終了後は使った銃のお手入れをして，最後に「教習修了証明書」をいただき万事OK！一緒に合格したTさんは，これからミロクの何ちゃらモデル（覚えてない・・・）を頼むんだ！と意気揚々と帰っていきました。うらやましい・・・
そういえば教習中，どんなに些細な合間でもH教官は常に薬室確認をしており，これだけ徹底した確認が自然にできるように体に覚えさせないといかんのだな！と感心しました。余談だが，ニッコー射撃場で買った弾はミ○ボシ銃砲店のネーム入りのケースに入れて渡された。特に特別な意味はないのだろうが，何となくなぜだろうという気がした・・・
所持許可申請編へ続く