● おとうの公式参戦記
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第35矢:「奇跡は突然やってくる」
 さてさて冬場は猟期と言うこともあって公式大会もめっきり減ってしまいます。もちろん射場そのものが閉鎖されている訳ではないので練習は幾らでもできます。冬場にみっちりと練習をやり込み,力を蓄えた方が春からの国体予選等で勝ち抜いていけるのではないでしょうか?
 かく言う私おとうメもこの冬の間に多少なり実力の底上げをしておきたいと,大会には目もくれずひたすら練習に励もうと決意した次第であります。ところが世の中というのは大変無情です。やる気のある人間には金回りが悪くなるモノで,諸般の家庭の事情で向こう数年間は一家の大黒柱の交遊費は大幅削減という厳しいお達しを大蔵大臣兼陰の実権者に言い渡され,途方に暮れていたしだいであります。それでも微々たるお金を集めて弾代とし,ちょっとした隙を見つけては練習に行っておりました。
 時は元禄三年如月仲春の頃(ウソです。2005年2月6日),いつものように子供のお出かけの隙をついて羽黒に到着。今日は午前中はどこぞの貸切大会でもあった様子で,やや混雑気味の様子。それでもトラップの1面はフリーのお客さんで賑わっておりました。羽黒にいらっしゃるいつもの面々の他,那須国際をホームとされている栃木県国体選手のEさんも那須強風のため羽黒にいらしておりました。
 到着早々タイミングが良さそうだったのでまずは1R目にチャレンジです。Eさんを含めて計3人でプレイの第3射手となりました。ここ数回の練習では自分なりのスタイル(まあ我流ですから多分間違っているんでしょうけどね)が多少なりできてきた実感を感じていながらも,なかなかこれがスコアに反映されないというジレンマに苦しんでおりました。さて,撃ち始めてラウンドの中盤を越えてくると自分が淡々と一射一射をこなせているという感触が・・・意識は射面に集中し,気持ちも挙動も自然に反応できている?という実感が感じられておりました。このまま初フルマークまで行けるのかもしれない?という気持ちがムラッと湧いてきても特に一射への影響も出ず,淡々と撃てている。もはや予感から確信へと移行した最後25枚目のクレーへの一射を放った瞬間,奇跡が起きたのです!天上から一条の光が射し込み,光の中から何人もの天使達が舞い降りてきました。ルーベンスの絵の前で倒れたおとうとパトラッシュは天使達に抱かれ,そのまま天へ召されていったのです(涙)・・・・・完!

 違う!違います,まだ天に召されていません!その奇跡ではなくて,初満射となったのです!ご一緒していただいたEさんに握手で祝福を頂いたのを始め,初満射であることを告げるといつもの羽黒のお爺達(失礼!)からも祝福の拍手を頂きました。初満はまぎれもなく初満でして,初年度23枚,二年目24枚の壁をようやく乗り越えられたところでございます。嗚呼射撃をやっていて良かった・・・一生縁のないものかと思っていたのですから・・・でも一番嬉しかったのは満射そのものよりも,自分なりのスタイル・気持ち・集中力で最後までラウンドをやり遂げられたこと,そしてそれが結果的に満射というスコアに繋がったことが嬉しかったのです。自分なりの我流射撃ですからもちろん本当は間違っているのかもしれません。でも結果的に一つの形となったことだけはとても嬉しく思います。バンザ〜イ!そうそう帰りには射場から満射バッチを頂いてまいりました。(満射木札もかかるんだよ〜ん!)

 さて,改めてその日のスコア表をじっくりと見ていて気が付いたことが・・・満射達成のラウンドは二の矢を使ったのが5回,計30発発砲とおとうにしてはかなりの省エネレベル!でもその次のラウンドはスコア22枚だったんだけど失中含めて二の矢は4回,計29発発砲。つまり二の矢は撃っても当たらずたまたま当たった結果がフルマークにつながったということでしょうか?各ラウンドを見ても初矢で撃破&二の矢は撃っても当たらずが何となく気になる感じ・・・まあ自分的には格段の進歩なんですけどね・・・DTでスコア上げるためには1発1枚必中×2ですから良しとしましょう!二の矢はラッキーでいいや。(わけのわからん言い訳だ)
 後は今後の課題ですが,毎年春先になるとわけのわからん状態になってスコアが一桁にリセットされるという傾向があります・・・これを避けなければいけません。また,正直自分の今のスタイルも人に話せるレベルのモノでもなく,毎回完全に実践できているわけでもありません。一射毎に自己確認をすることに集中することで,雑念無く射撃に集中できるよう努力していきたい所存でおります。しかし,まぐれの一回ですから日々のスコアを上げない限りはあんまり自慢にならんですよね〜