● おとうの公式参戦記
おとうの公式参戦記メニューへ戻る
第33矢:「国体を見に行こう!その2」
 第33矢:「国体を見に行こう!その2」
 さて,改めてトラップ面での射撃に注目してみましょう。何せ24組もの選手が撃っているので朝一番からプレイは始まっています。射面を覗けばいつでも各県代表のすばらしい射撃の数々を見ることが出来ます。飛んでいるクレーの様子は・・・・正直に言いますね,おとうが撃っていたら多分12枚くらいかな?ただしこれは単純にクレーを撃つことにいつものように対応できたのならのお話しです。前々から国体はお祭りみたいな感じだから〜みたいなお話しを聞いていましたが,確かにちょっと雰囲気というか感じるものが違います。本部公式や全日本選手権では,選手個人個人にピリピリとした緊張感を感じましたが,国体ではこういった緊張感とは別に何か大会全体をグモモゥ〜〜と覆い尽くすような大きなエネルギー(どんなエネルギーだ?)を感じます。恐らくは各県代表として背負った責任感や,それをバックアップする方々の想い,さらに国体というイベントを成功させようと言う大会としての大きな流れが全て重なってそのような力を感じてしまうのでしょう。実際にこのような雰囲気の中で自分が選手として出ていたならば(恐れ多い例えだ・・・),12枚はおろか一桁のスコアしかとることはできなかったのではないでしょうか?今回撃たれていた選手の中でもこういった流れに乗ることが出来ず,苦しい試合となってしまった方々もいれば,逆にこうしたエネルギーを自分のモノとして実力を遺憾なく発揮されている方もいらっしゃいました。恐るべし国体パワー・・・
 そうそう,一つだけ国体でいいなぁ〜と思った点がありました。国体だからというよりかは新しく改装した長瀞だからというのが正解かもしれませんが,失中時のホーンの音が優しくて良いですね。パウ〜って感じの音だったと思います。いつものパフッ!っていうのは何か威圧感があっていけません。どの射場・大会もあれくらいの音だと良いですね。もっとも外さなければ聞かないで済むんですけど・・・ほら,おとうは人一倍聞く機会が多いものでね・・・いいじゃん別に!

 長瀞総合射撃場ではクレー射撃の他にライフル射撃競技も開催されています。同じ射撃をやっていながらライフル種目については全くの無知で競技種目もルールもほとんど知りません。でも同じ会場なら見に行くべ〜と,早速ライフル会場の方へ移動です。ライフル射場はクレー射撃会場の下層にあり,クレー射撃会場の通路の壁越しに50m射場(というのかな?)を上から眺めることができます。

ライフル会場前にも各県応援の旗がたなびいています。国体グッズ屋さんやお土産屋さんのテントも同様に立ち並び,さらにライフル系の銃砲店,関連グッズ店なども店を開けています。テント前にはカッコいいエヴァンゲリオンで着てそうなシューティングスーツ(なんて言うのかも知らない)やシューズなんかも展示即売しておりました。姿勢を矯正するためなんでしょうが,ズボンだけでも自立しそうなしっかりとした堅さですな。初めて実物を触りました。そうそう,こっちの会場で売っていたピンバッジはコバトン君がライフルをかまえていました。クレー射撃のコバトン君とよく似ているのですが,見分けるポイントとしてはクレーが飛んでいるかどうかですかね?
 とりあえず会場に貼ってある紙を見る限りでは,50mやら10mやらと書いてあるのですが,レギュレーションを全く知りません。まずは50mのライフルを見学です。

あちこちに「お静かに」とか「携帯電話禁止」とかの張り紙が目立ちます。当たり前ですね。射台(と言うのかな?)には横一列に選手が立ち並び,真剣にスコープを覗いています。一度に全射台を使えますからプレイしている選手は大変多いですね。遠い遠〜い的の様子はモニター画面で確認することが出来ます。スコープの調整,1射1射への集中!どの選手もヒシヒシとした集中力を感じます。クレー射撃のような大きな発砲音がないぶん,プシュッ!プシュッ!という発射音がさらに緊張感を増しているような気がします。
 会場2階に上がると10m射場となっています。

こちらはオール室内なのでものすごく的が近く感じます。的の付け替えも射手が自分でやるようですね。会場の片隅ではコンピューターにプロジェクターをつなげたモノが用意されており,各射手のスコアをリアルタイムに投影していました。

しかし下の階もそうでしたが射手の皆さんがとにかくかっこいい!やはりスーツのおかげなのでしょうか?それともやはり射撃姿勢がきちっとしているから?いやいややっぱり射手が若い方だからでしょうか?淡々と射撃をこなす様子には美しさも感じます。
 それと各選手の使われているライフルもかっこいいですね!細かいことは知らないのですが,あちこちを調整できるようなネジやら何やらがいっぱい付いており,意味なくメカ好きのおとうの心をくすぐります。でもクレー射撃でいっぱいいっぱいなので手は伸ばしません。伸ばさないようにするためにできるだけライフル射撃については勉強しません。必要以上に知るとムラムラとした気持ちが起きてくる可能性がありますからね!危ない危ない・・・
 しかしこちらの会場は選手からして若いおなごが多いですな。観戦の方も学生風の方が多いですね。上のクレー射撃会場と比べると年齢層が3倍は違っていたのではないでしょうか・・・高校・大学の射撃部の方々もいらっしゃいますから当たり前と言えば当たり前なんですけどね。しかし10代のうちからこのように射撃界に入れるのはうらやましいですね,おとうの在学した高校には射撃部がありませんでしたから。(正確には昔はあったらしい)

 でもクレー射撃であってもライフル射撃であってもこういった大きなイベントとして競技できるのっていいですね。おとうは中学・高校と体育会系文化部(なんじゃそれ)だったので,所謂競技大会というものには全く縁がございませんでした。もとより人と何かを競うという意識が乏しかったもので,どのような種目であれ大会というモノに対する憧れも全くと言っていいほどなかったのです。でもね,今回国体観戦に行ってちょっと変わりましたね。競技に真剣に取り組む競技者だけでなく,それを支える方々の存在を見ることが出来ましたから。自分だけでなく周りの方々の応援というか,様々な形のバックアップっていうのがすごく印象深く残りましたね。こうした中で自分がプレイするっていうのを経験してみたい気持ちがふつふつとわき上がってきました。もちろんそんな中でまともにプレイできるかどうかもわかりませんし,第一まだまだそんなことを口に出して言えるほどの実力も付いておりません。(でも書いちゃったりする)どんなに頑張っても手が届かないレベルである可能性の方が高いでしょう。それでも良いんです。自分がそのように思える意識改革が出来たことが,今回国体観戦に行った大きな成果であったのですから。さあ,亀の一歩で精進に励むぞ〜!目指せ国体出場!全日本制覇!オリンピックの金メダルだ〜!(ここまで書くと現実味にかけるなぁ・・・)