● おとうの公式参戦記
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第32矢:「国体を見に行こう!その1」
 平成16年10月23日から数日にわたり第59回国民体育大会「彩の国まごころ国体」が開催されました。クレー射撃は23日の開始式に続き,24日から3日間にわたって長瀞総合射撃場での開催となります。国民体育大会ですから日本全国から各県のトップクラスの方々が集まってきます。トラップ部門は47都道府県から141選手,スキート部門は32都道府県から96選手が集まり,各県のプライドをかけて戦うわけですね!射撃を始めたからにはオリンピックか国体には一度は出たいという気持ちを持つのが道理です。(どういう道理だ)おとうも将来出るであろう国体に見聞を深めるために観戦に行くことにいたしました。えっ,出れるのかって?そんな野暮なことを聞いちゃいけませんよ!江戸っ子だってネ〜,荻窪の生まれヨ〜(どこが江戸だか・・・)
 さて,ご存じの通り長瀞総合射撃場は昨今の環境問題(鉛)のためここ数年休業状態になっておりました。昨年より射撃を始めたおとうは当然営業状態にある長瀞射撃場を見たこともございませんでした。国体後の営業再開も未だ見えていない中,場合によってはこの目で長瀞射撃場を見れる最後の機会になるかもしれんと気合いもひとしおです。さらに今後の国体(秋季)の開催予定は,岡山(H17)→兵庫(H18)→秋田(H19)→大分(H20)→新潟(H21)→千葉(H22)となっておりますので,近場でいける国体は6年先までないということになってしまいます。今年見ずしていつ見るのだ!も
う観戦臨戦モード全開です。
 事前のMoon情報によると開始式には各県の代表がプラカードを掲げ入場行進をするとのこと。国体ならではの風景だよ!と伺っていたので是非とも行進から見たいと思っていたのですが,あいにくこの日は子供の送り迎えで現地には行けそうにありません。JMなどはコスプレで入場行進してくれると言っていたのに行けなくて残念です・・・(結局したの?してないの?)国体観戦のために休暇も取れないので,結局は競技第1日目のみ観戦と相成りました。当日は我が家のお子〜たま×2を長瀞って川下りが出来るんだよ〜という甘い言葉で誘い出し,一家3人(あっ嫁忘れた・・・)でピクニック気分です。事前に東の核弾頭さんからお伺いしていた駐車場情報を元に,宝登山ロープウェー駐車場にむけてドライブです。埼玉県に入ると随所にいろいろな競技の国体会場の看板が目に付くようになってきます。途中よったコンビニにもその町で開催されている国体競技会場などの簡単な案内などが置いてあります。お祭り気分満載でなんか良いですね,みんなで盛り上げている感じがして。
 さて,朝9時くらいには国体ライフル射撃観戦者用第3駐車場という看板の掲げられた宝登山ロープウェー駐車場に到着,早速川下りに出発です。

ロープウェーの駐車場からひたすら坂を下り,長瀞駅を越えて有名な岩畳までまっしぐらです。でもね・・・先日の台風23号(トカゲ)のおかげで荒川は大増水だったらしく,この日もかなり水がひいたとはいえまだまだ水量も多く流れも激しい様子。当然川下りは営業しません!という立て札が出ておりました・・・悲しい。子供達からは大ブーイングの嵐です。親の面目丸つぶれです。しょうがないので岩畳を散策し,ちょっと理科(地理)のお勉強会を開催です。

おとうは理科の先生を目指していた時期もありましたので野外授業はお手のものですが,地学はあまり得意ではありません。岩畳のできる仕組みについていい加減な講義をし,子供達に「へぇ〜」ボタンを無理矢理押させればこっちのものです。親の威厳を強制的に復活させます。このまま射場に行ってもちょっと子供が飽きる可能性が大なので,来た道を一路Uターンして宝登山ロープウェーに向かうことにしました。恐らくはこんなことでもないと乗らないであろうロープウェーに搭乗し,山頂乗り場まで約5分の空中散歩です。

 山頂まではさらに5分くらいのハイキングで到着,長瀞の町を一望できます。しかし山頂から見ても確かに水量が多いのがわかるなぁ〜。山を登り終わってしまうともう行くところがありません,おとなしく射場へ向かうこととします。

 射場へはシャトルバスが運行しており,おとうが停めたロープウェーの駐車場の他,もう一つの駐車場や長瀞の駅から無料で送迎をしてくれます。駐車場の案内も町内各所に看板が立ち並び,案内の係りの方(たぶん地元自治会関係の方では?)も各所にたっているので迷うことなく目的地に行くことができます。地元の方々の協力なくして国体は出来ない,って正直思えましたね。駐車場からはシャトルバスで射場に向かうのですが,長瀞駅発のシャトルバスは結構満員状態,観光バスを利用しているため立ち乗り乗車はできません。あえなく数名だけが乗車して次のバスを待つことになります。でも係りの人たちは頑張っています。無線でいろいろと手配をしてものの数分で臨時のバスを手配し,駐車場で待っている多くの方々を射場まで速やかに出発させてくれました。シャトルバスはこの第3駐車場の他,もう一つある第4駐車場からも射場に送迎をしてくれますし,これらと別に長瀞町内を巡回するバスもあるようです。そうそう,長瀞町内ではクレー射撃と同じ長瀞総合射撃場で行われるライフル射撃,そして会場の確認はしておりませんがカヌー競技が行われるようです。シャトルバスで射撃場に行く途中,畑仕事をしている親子がバスで観戦に向かうおとう達ギャラリー一同に元気良く手を振ってくれていました。なにかとても嬉しい気分にさせてくれますね!地元の方々の国体を成功させてやるんだ!という気持ちがとても伝わってきます。
 射場についてすぐに目に入るのは各県代表を応援する旗です!がんばれ○○県とかいう感じで各県を応援する旗が並んでいます。

よく見ると手書きで地元の小中学生の子供達が誠心込めていろいろな絵やメッセージを添えて旗を書いてくれていたようです。おとうは選手ではありませんが,こういう地元の方たちの温かい応援は大変心に染みるものです。意味もなく頑張っちゃおう!とか思っちゃいますね。
 さて,長瀞総合射撃場はと言いますと,着いてすぐ目に付いたのが巨大なそそり立つコンクリートの壁・・・イメージ的にはどこかの球場についたのかと思ったほどですが,これは山間の斜面にライフル射撃場,クレー射撃場が大きな段々畑上に並んでおり,各々しっかりとした基礎で固められているため進入してきた下方向からは巨大構造物の基礎しか見えない風景になっているのでありました。クレー射撃会場に入っていくと,テントが立ち並んでいます。

 一番手前は受付で,来賓や関係者など,受付手続きをするところとなっています。選手控え室等まで会いに行きたい方などはここで手続きをしなければ行けないようですね。さらにテントは出張郵便局,国体グッズ屋さん,地元名産お土産屋さん,某銃砲店出張販売所,ナイフ屋さん,日クレ販売コーナー,他がずらずらと並んでおります。国体グッズはお土産に人気らしく,選手の方々も試合の合間にしこたま買い込んでいる方もいらっしゃいました。おとうもせっかくなので埼玉国体のキャラクター「コバトン君」がクレー射撃をしているピンバッジを買ってきました。

このピンバッジは国体全種目について作られており,フルコンプリート額付きのセットも販売されていました。3万円くらいだったかな?どこかの県の選手が買われていましたね・・・さて,このテントコーナーを抜けると休憩コーナーがあり,ジュースやバランス飲料,みかん・バナナなどを無料配布しております。

 たぶん選手対象のサービスではなかったのかと思われるのですが,結構観戦の皆さんも頂いておりました。もちろん我が家の餓鬼共もハイエナのようにむさぼっていたことは言うまでもありません。
 さあ肝心の射面はどうなっているんでしょう!早速見学です。射面に向けて入っていくと一際目を引くのは巨大スコアボードです。

 各県別に参加全選手のスコアが表記できるように大きな大きな大〜きなボードが設置してあります。各射団がラウンドを終える毎に点数シールを貼り,速やかにスコア確認ができるようになっています。射面はコンクリートの通路にそって並んでおり,まず入り口側一番右手に位置しているのがトラップA面です。通路そのものが一般見学者の観戦場所となっているのですが,トラップA面は通路から一番射台が近く,各選手達のプレイが手に取るようにわかります。(手は届きません)

 バックストップは左手に中途半端にあるものの,ほとんどは射面向こうに落ち込んだ木々に向かって撃つことになります。フラットなイメージを持てない分,撃ちにくい方もいらっしゃるかもしれません。ただ木々の緑が後ろにある方がクレーは見やすいかもしれませんね。

 次にトラップB面です。ここは均等な距離感を持てるバックストップがありますが,見学者には若干射台までの距離があるため,見応えは今一ですかね・・・それと各射面には監督席(写真13)というものがあり,選手がプレイ中は該当県の監督・コーチ・その他そんな感じの方がどっしりと構え,活躍を見守っています。これも国体ならではですかね?

 トラップ射面の奥にはさらにスキート斜面が続いています。こちらも同じコンクリートの通路が観戦エリアとなっており,結構な賑わいを見せておりました。バックストップの緑のシートがよくわかり,鉛の回収に力を入れているのが実感できますね

さて,この観戦エリアですが,うまいこと金網で二重通路っぽく射面と区切られています。二番目の通路は選手・関係者の通路となっており,銃を持った状態ではこのエリア以外は通れないようになっている感じでしたね。そうそう銃の保管も専用の場所があり,選手は自分の順番の6組(実質3組かな?)前にならないと銃を受け取ることができないようなルールになっているようです。銃の修理などもこのエリアでしかできず,事故防止のためしっかりとした体制を整えているようでしたね!そうそう普段の大会なんかじゃいらっしゃらないお巡りさん関係の方や,自衛隊関係(これはライフル系に出場してたのかな?)などもうろちょろしていましたね。大会期間中には皇族の方も会場におみえになる予定もあるらしく,警備体制も納得という感じでしたね。


 こうるさいガキ共を引きつれながらじっくりと各県選手の活躍を拝見していると,なにやら見覚えのある後ろ姿が・・・リュックサックに初老の紳士がぶら下がったその姿・・・いや違った,ハイセンスのザックに観戦グッズを詰め込んでおられる気品溢れるそのお姿は・・・ドン・ノーブルさんではありませんか!ガブリ寄りで観戦している姿は幼稚園の遠足でゾウのいる柵にぶら下がる子供そのものです。

射撃を見る目は純粋で曇り無く,少年のような瞳をしていました。でもクレー射撃やってる人だったら誰でもこんな目になっちゃうよね!まあ中にはいつでもサンマの腐った目をしている輩もいるかもしれませんが・・・(く●,お●う,ど●ち・・・)
 会場をふらついている中,我らが栃木の代表として参戦されているMoonさんや、高知国体優勝のJM大明神とも無事合流することができました。

ラウンド前に家族3人で大きなエールを送り,二人の活躍を祈りました。

えっ,邪魔しにいったんじゃないかって・・・そんなことを言っては身も蓋もありません,もちろんお二人の志気を高めるためにですね・・・ハイ,ちょっと精神集中にはお邪魔だったかもしれませんね・・・まあ息抜きにしていただいたと言うことで・・・Moonさんは第1組,JM大明神は第23組ということで,ちょうどJM:1RとMoon:2Rが連続して観戦することができました。

内容は・・・まあ日クレの公式記録を参考にしていただきましょう。ちなみに団体戦結果については,トラップ順位は1位・愛知県,2位・秋田県,3位・東京都,スキート順位は1位・茨城県,2位・東京都,3位・埼玉県,総合順位は1位・東京都,2位・埼玉県,3位・茨城県という結果でした。これだけみるとやはり関東圏が強いということになるのかな〜?