特集第4回 正しいお手入れ!
上下2連銃のお手入れガイド
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●皆さんお持ちの銃のお手入れは正しくされていますか?今回の特集は、問い合わせで一番多かった、銃のメンテナンスについてです。
先輩に手入れ方法を聞いてみたら、洗い矢にパッチを付けて通すだけで、良いといわれたが、本当にそれだけで良いのか?油は銃砲店で売っているものしか使えないといわれたけれど本当か?油をちゃんと引いていたのに錆が出てきたが、どうして?などの疑問が寄せられました。これらの疑問にたいしての一つの解答として我々が考える正しいお手入れの方法を写真と共に解説していきます。
■お手入れの実際。

●1●銃身のお手入れ。
まず銃身と先台を分解します。これは先台木部に無用なオイル類の付着を防ぐためです。木部には手入れ用の植物油以外の鉱物油や半合成油が付着すると変色したり、内部に浸透して木部の軟化を招き、割れの原因になります。
そのため先台ははずして掃除しましょう。まず最初にボアクリーナー(リードリムーバー/ボアソルベント)を銃口内以外にはかからないように注意しながら、必ず
銃口部分よりスプレーし(鉛除去作用のあるソルベントはオイルと異なりハンダに対する攻撃性がありますから銃身と薬室ブロックとの接合面にかからないようにする必要があるため)、


必要ならばクリーニングロッドにナイロンブラシを着けてクリーナーを銃腔内部に満遍なく塗布する。


この状態で、付着物が溶解、剥離するまで数分間放置しておく、その間に機関部の清掃を実施すると良い。
付着物が溶解したら、クリーニングロッドに銅ブラシを装着して、薬室部分から通し、汚れを銃口部分からかき出す。


続いて、ロッド先端の穴にウェスなどを裂いて作ったパッチを通し、ロッドに巻き付けてこれを銃身に通し、汚れを完全に拭き取る。なおクリーニングソルベントは塗布したままにしないこと、必ず拭き取り、防錆するには必ずオイルを塗布して置くこと。


続いてイジェクター(排莢子)部分も汚れやすいので、オイルを吹き付けてウェスで拭き取り清掃しておく。


続いて銃身外部全体にオイルを塗布します、とくに下写真のようなリブ部分は手やブラシが入らない部分なので、一度内側から錆が入ると後が厄介です。十分にオイルの皮膜が内側に出来るようにしましょう。浸透性の良いオイルを使いましょう。なおリブ部分の鉄は銃身本体より錆やすい性質の鉄です。なお一般のスプレーオイルは合成油または半合成油です、銃身のリブなどのハンダが酸化して劣化している場合や、ハンダ処理の悪い製品を除きハンダに対する攻撃性はありません。表面にはウェスなどにオイルをスプレーして油布を作り、それで拭き取るようにしてオイル皮膜を作ります。


表面の余分なオイルを拭き取り、続いて先台の内側の金具にウェスを使ってオイルを薄くぬり、ついでにネジにゆるみがないかを確認し、必要ならば増し締をしておく、ここのネジが弛んでいると、先台の割れを誘う可能性がある。銃身に先台を取り付け、銃身部分の清掃は終わりです。続いて機関部の解説に移ります。

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