● 06年02月07日その1 浅草
ほぼ徹夜して某団体の紹介サイトのデザインを考えています。元のあまりにも稚拙なんで悩んでます。
で、悩んだまんま駅にてくてくと向かっています。写真は販売目標を下回ったレクサスです。金持ちは結局安全パイのクラウンを選ぶのかねえ。
朝7時ごろから架線トラブルでほとんど運休になっちゃったTXですが、なんとか乗って浅草に来ました。
浅草駅の構内には、このように浅草になじみの深い作家、文化人、芸能人のパネルが並んでいます。
私のしっている名前もあり、知らない名前もありです。
さすがにロッパや夢路や大宮デンスケなんかわ知ってますが。
地上に出てみればそこは国際通り、今半の前、右にビューホテルが見えています。
さて、今日は電車の遅れで、打ち合わせ予定が変わって小一時間の暇が出来たので、往事の永井荷風の通った辺りを徘徊してみます。
駅前、早速目に入ったのは250円弁当、安いねえ。
浅草六区までは駅から50mです。演芸場のまえに客が屯しています。
六区に曲がってみればびっくり!、なんかレトロに整備されています。ここ1年はこの界隈に来てなかったんで、全く気づかないでいました。しかしなんか良いねえ。
昼こちらは大勝館の側です。ねえ良いでしょう。
大勝館もこの通り。
反対側の歩道にはなにかの社があります。観光客が写真を撮ってます。
ご存知ロック座です。ストリップ小屋で残ってるのはここだけかな?
その先の中映です。これにちょっとアールデコっぽいデザインのダイナーなんかを配置すれば、たしかに往時のブロードウェイのイメージに近くなるかも。
この辺りのもネットカフェが進出、でもなんか変わった看板。
花屋敷です、寂れてて素敵だったのを、リニューアルして結局破綻したここも、ちゃんと営業は継続してますよ、今日はお休みだけどね。結構レトロで好きな場所です。
この界隈、昔から好き、ビジネス連れ込み兼業の旅館が一杯あったんですよ。
ひさご通りです。
江戸下町伝統工芸館がリニューアルしたようなんで、覗いてみます。
あらら、なんかギャラリーって書いてありますね。
どうも展示品のオークションをやってたみたいです、知らなかった損したかな。
展示物にこういったあまり表舞台で脚光を浴びない品々が多いのも良いです。
手作りヤスリも伝統工芸品、はさみやヤスリや。
包丁などのこれらの工具が表舞台で脚光を浴びるいわゆる伝統工芸品を支えているんですよね。写真は皮包丁。
銀細工も下町の伝統ある工芸品です。この銀器のお店にはあとで寄ってみる事にしますね。
2階のギャラリー、数人しか居ない客がそれでも真剣に展示物を見ています。浅草のここはタダですよ、皆覗いてみてね。
深川の江戸資料館へ行けば江戸時代の東京が、上野の下町風俗資料館にいけば明治から昭和の東京下町が、そしてここでは職人技を支える品々を見る事が出来ます。お休みに一回りすると良いですよ。なお江戸東京博物館はパスでいいです(笑)
わんちゃも多い浅草。
ホテル路地も健在、もうなんでもあり。
花屋敷裏の銭湯。近隣はラブホやマンションの工事中。
早い時間からやってるので、出入りする人もちらほらと。
花屋敷脇の小路地を抜けて行きます。
ふと金網越しに花屋敷を見ると、雨の中で休んでるコースターが見えました。
浅草寺です、はとバスが停まってます。やはりここは定番の観光地ですからね。
それでも昨夜の雪と、天気予報では16度のはずの気温がこの時点で6度しかない寒さで、人出は随分と少ないですね。
それでも境内に入ってみると、それなりに多くにお参拝客の姿が、ここはクロさんのお気に入りの場所なんで、連れて来れなかったsのが寂しいです。
浅草は私の好きな街です、でも今は往年の懐古趣味の中で再興を図ろうとしています、でも私の考えは少し違います。ここの商店街には頑張って美味しい物を出してる店が多く有りますし、良い物を作る職人さん達もいます。演劇や映画の上映出来る箱もあります。ただ、伝統を売りにするよりも、クラブやライブハウス若い人向けの小さなセレクトショップや、大人向けのオーダー専門店、カスタムバイクのショーイベントなんかも組んで行けば大化けする盛り場になると思います。だって、もともとの六区って当時の欧米の盛り場を模して作ったモダンな場所で、当時の最先端の音楽や演劇に振れる事の出来る場所だったんだもの、本来の姿はそこに有るんだとおもいますね。
キーワードは「手作り」の「専門店」ですね。いまだって、洋食屋さんやうなぎ屋さん、天婦羅屋さんやどじょう屋さん、アンティークカメラ屋さんや伝統工芸品のお店など、一軒一軒の努力で繁盛してる小さな店が浅草を支えているんです。
だから、大きな箱で再開発なんて必要は全くなくって、小さな店だけど、オーダーの高級靴店、スポーツシューズ専門店、革製品の専門店、ナイフ専門店、カスタムカーショップ、いろんなイベントが組めて朝までやってるようなクラブ(おっさん達の行くクラブじゃないよ)、ちょっと良い感じのバー(少し有る)など、地域性から考えれば有っても良いはずのこれらの店が少しずつ増えて行けば良いとおもいますねえ。
ところで、観光客の多くが外国の人なのが判りました。
それが別に団体客って訳じゃなくって、少人数のグループが多いように感じました。
団体さんはほとんどが中国や台湾からのお客様です。皆記念撮影に精を出すのが日本人と同じで同じアジア人だと思いましたね。
さて、この像には気がつきませんでした、いつからここにあったんでしょうか。
屋根の雪も大分落ちて瓦が現れています。でも空は曇り空、風も寒くって、天気予報を信じて薄着で来ちゃった私は凍えています。
浅草と言えば場外馬券売り場付近の飲屋街が良いです。
昔勤めていた大きな会社、営業の人間を捜すにはこの辺りに来れば見つける事が出来ました(笑)皆競馬新聞を片手に煮込みとホッピーを前に置いて、実況中継を聞いて居たんですね。でも最近はギャンブルは本当に下火になっちゃって、この辺りもサラリーマンのオアシスになりつつあります。この辺りには夕方に戻って来ますね。
木馬館です、演劇場と寄席があります。
寄席は木馬亭です。木馬亭は今や数少なくなった寄席の中でも、もう唯一ここしか残ってない浪曲の定席です。
五重塔通りの飲屋街も火曜日は競馬がお休みなんで閑散としています。それでも数軒が開いていて、おでんの良いにおいを通りに漂わせています。
ここは以前はコークスかなんかで表にあるこの竃で煮込みを煮ていたような記憶があったんですが、夜にチェックしてみます。
こんな感じの店が並んでいて、以前は昼からやっていました、いまでも4〜5軒は昼からの営業のようですね。
おもちゃ屋さんもばくち場近くの定番です、取れた時には自分は酒場でへべれけになって(当然外した時はもっと飲んじゃうわけですが)、家に帰る時には少しの罪悪感からか安いおもちゃを買って帰るってのが、小ばくちを打つ酔っ払いの定番だったんですよ。
伝法院通りの角です。最近多くなった人力車の車夫が、観光客に街のガイドをしています。往時の事を渋谷を引き合いに出して、若い子にも判るように上手に説明しています。
さて、車にくっついて伝法院通りに入ります。ここもびっくりする位に整備されて、なんか映画のセットみたいになっちゃいました。
こんな洒落た沖縄料理店なども出来て、良い感じになって来ましたねえ、あとは皆様がせっせと出て来てくれればOKなんですよ。実はTXの開通での乗降客を当て込んでの再開発と出店なんですが、TXの乗客の少なさで当てが大外れ、そこでぜ茨城千葉埼玉足立などの皆様には、ぜひともTXに乗って浅草に来て欲しいんですよ。
再開発で消えちゃったんじゃないかと心配してたこの一角、以前のままに店がならんでいてほっとしました。
昔何回か掘り出し物を見つけた時計屋さん、昔のままに営業していました。まあ、最近のやたらマニアックなオタ系の人はこんな所ではなにも買わないでしょうけど、私は別にオタではないんで、自分のライフスタイルに合う物があればどこでも買っちゃいます、値切るけど(笑)
おっと有りました、ちょっと欲しいなあこれ、WylerのDynasterですねえ。このメーカーも昔は有名だんったんですよ。私特にこんなデザインのものが好きです。買う事に心積りしましたが、お金を下ろして帰りに寄る事にします。
もう一つがこれ、ちょっと悩んでますね。CYMAはいまでも有るメーカーで、いまは安物が中心のメーカーです。でもたしか現行品でもETAのムーブを組んだ同じようなデザインの物を出していて、3〜4万で買えたはず。でも、このデザインが好きだなあ、こっちを買っちゃうかなあ、クロノメーターなんでどうもASの10振動のムーブのような気がするし、あんまり知識無いから違ってるかもしれまいけど、格好がすきだからねえ。